お盆の精霊送り
お盆の精霊送りとは、ご先祖様の霊を8月15日または16日にあの世に送り出す送り火や精霊流しなどの行事のことです。
「先祖の霊がこの世に留まってしまうのを防ぐために追い返す」という意味のほか、「先祖の霊が無事にあの世に帰って、また来年きてほしい」という意味も含まれています。
お盆の送り火
迎え火のときと同じように先祖の霊が、あの世へ戻る道を間違わないように「送り火」を迎え火と同じ場所でたきます。
有名な送り火には、8月16日の夜に行われる京都の「五山の送り火」があります。
この「五山の送り火」は、「大文字焼き」として広く知られており、特に東山如意ヶ嶽の「大文字」が、夜の闇に浮かび上がる様は、壮観で人気があります。
精霊流し
精霊流しとは、お盆の終わりに盆飾りやお供え物などを小舟に乗せて川や海に流し、先祖の霊を送り出す風習です。
この精霊流しの風習は、全国各地で行われていますが、長崎の「精霊流し」は、そのスケールの大きさからとくに有名で、2011年の「精霊流し」では、約3400隻の精霊船が送られました。