冬至は、太陽が赤道から最も離れるときで、一年のうちで昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。十二節気の一つで、新暦では、12月の22日ごろにあたります。北半球では正午の太陽の高度が一番低くなります。
冬至は、太陽の力が復活する日とされています。これは、冬至を過ぎると太陽の力がしだいに強くよみがえると考えられていることに由来します。
この冬至の太陽の復活の力が、農業の豊凶の占いと結びつき、さまざまな言い伝えが残っています。
例えば、
・冬至に天気がよいと翌年は豊作になる
・冬至に雷が鳴ると雨が多い
・冬至に南風が吹くと地震、日照り、大雨がある
・冬至に雪が降ると豊作になる
などです。
また、長野県では、冬至の神は犬嫌いとされています。
このため、冬至の神は、戌の日がくると去ってしまうとされ、冬至が戌の日にあたるとその日に帰ってしまうといわれています。
そして、この冬至の神は、やっかいなことに毎日麦の根を1本ずつ食べるので、冬至から戌の日が10日も来ないと麦が不作になるという言い伝えも残っています。
冬至の食べ物
冬至には、南瓜(なんきん)を食べる風習があります。
この由来としては、
「冬至の日は、寒さが厳しい時期なので、南瓜を食べ風邪を引かないようにするため」、
「「ん」のつく食べ物を食べると幸運につながるとされたことから」、
「珍しい野菜の神にささげる風習から」
など諸説あるようです。
また、南瓜のほかにも、冬至の食べ物として「ん」がつく食べ物の説から、「ぎんなん」、「にんじん」、「きんかん」、「かんてん」、「うどん」、「こんにゃく」などを食べる風習があります。
冬至とゆず湯
冬至の日にゆず湯に入る風習があります。
冬至の日の寒さから、体を守り元気で健康にいられるようと昔の人の知恵です。